2021年夏季オリンピックの開催地が、東京になり道路交通の整備も進んでいます。
大会期間中ももちろん配達の依頼はありますし、オーダー自体も増加するのではないかと言われています。
そんな中、オリンピック期間中の配達時に気をつけたい標識・専用レーンが存在することをご存知ですか?
- どんな大会専用標識・レーンが存在するのか?
- 罰則等はあるのか?
- 大会期間中の配達で気をつけることはあるか?
など、オリンピック期間中に配達員が気をつけたい交通ルールについてご紹介していきたいと思います!
目次
2021年オリンピック・パラリンピックに際して交通ルールが追加される
2021年7月23日(金)〜 2022年3月31日 23:59(日)まで開催されるオリンピック、2021年8月24日(火)〜2021年9月5日(日)まで開催されるパラリンピック。
日本で開催されるにあたって、今年の1月に大会組織委員会から選手や大会関係者の輸送ルートについて決定され公式に発表がありました。
輸送ルートは東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)840km、地方会場周辺520kmの計1360kmに渡り、一般ドライバーの方でもわかりやすいように「路面表示」や「レーン」の設置がされています。
桜色の路面表示・看板を見たことがあるけれどどんな意味があるのか分からない…という方も多いのが現状ではないでしょうか。
こちらはただ輸送するルートであるということを示している訳ではなく、明確に交通ルールが決められています。
2021年オリンピック・パラリンピックの「路面表示」「レーン」
2021年オリンピック・パラリンピックには、以下の3種類の表示が一般道路に設定されています。
- 路面表示(桜色のバスの路面標示)
- 専用レーン(桜色の実線)
- 優先レーン(桜色の破線)
街で、ピンクの実線やピンクのバスの標識を見たことがあるという方もいらっしゃるようです。
具体的にどんな交通ルールが適用されるのか、罰則などがあるのか詳しくご紹介していきたいと思います。
2021年オリンピック・パラリンピック「路面表示」
2021年オリンピック・パラリンピック「路面表示」は桜色のバスとTOKYO2020という文字が書かれたもので、選手や大会関係者の輸送ルートであることを示しています。
一般道路の場合、信号交差点ごとに約300m間隔で、路面標示と看板を交互に設置されることになっています。
こちらの「道路標示」は、一般道路において、大会中の通行や駐車を控えてもらう目的で設置されているものなので特に罰則等は設けられていません。
2021年オリンピック・パラリンピック「専用レーン」
実線は大会関係車「専用レーン」で計4.3kmの区間で設置されています。
専用レーンは大会関係車両以外は走行できず、規制を守らなかった際には、反則金が科せられることになります。
大会関係車以外が通ると、交通反則告知書(青切符)を切られ、行政処分(違反点数1点、反則金は普通車6千円)を受ける可能性があります。
ピンクの実線レーン区間には交通規制を示す青地の「TOKYO2020専用ONLY」という標識も併せて設置されます。
2021年オリンピック「優先レーン」
桜色の破線は大会関係車「優先レーン」で計19.8kmのルートに設置されます。警視庁が大会組織員会の敷く大会関係車両が通るルートに設置されています。
優先レーンは一般車両も走行できるが大会関係車両が通る場合、進路を譲らなければなりません。
ピンクの破線レーン区間には交通規制を示す青地の「TOKYO2020優先Priority」という標識も併せて設置されます。
優先しなければならない「オリパラ車両」の見分け方
では、実際に優先させるためのオリンピック・パラリンピックの大会車両を見分ける方法についてもご紹介していきたいと思います。
見分ける方法は、「TOKYO2020」というステッカーが貼ってある車両です。選手の移動や荷物の運搬に使う車となっており、車両の前後のステッカーで一般車と判別できるようになっています。
ステッカーが貼ってある車両は、オリンピック・パラリンピックの大会車両ですので「優先レーン」を走行している場合は譲らなければなりません。
優先レーンは7~9月の期間限定で東京都と千葉県に設けられるので、そのエリアで配達を行っている配達員の方はしっかり車両にも目を向けて配達を行う必要があります。
東京圏の各会場周辺の交通規制の詳細
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴い、競技会場などの周辺では車両の通行ができない、左右折の禁止等の交通規制が実施されます。
会場近くで期間中に稼働を検討されている方は、以下の東京都オリンピック・パラリンピック準備委員会より公表されている「お知らせチラシ」から詳細を確認することをお勧めします。
また、下記の交通規制の内容は変更になることがあるため、最新の交通規制の情報は、東京都オリンピック・パラリンピック準備委員会ホームページ にてご確認いただけます。
東京都の会場
- オリンピックスタジアム・東京体育館
- 国立代々木競技場
- 日本武道館
- 東京国際フォーラム
- 国技館
- 馬事公苑
- 東京スタジアム・武蔵野の森公園・武蔵野の森総合スポーツプラザ
- 有明 4 会場
- 台場 3 会場
- 大井ホッケー競技場
- 東京アクアティクスセンター・東京辰巳国際水泳場
- 夢の島公園アーチェリー場
- カヌー・スラロームセンター
- 海の森水上競技場・海の森クロスカントリーコース
- 選手村
- IBC / MPC(東京ビッグサイト)
埼玉県の会場
千葉県の会場
神奈川県の会場
オリパラ期間中に配達員が気をつけたい交通ルール まとめ
東京五輪・パラリンピック期間中は、選手や大会関係者の車両が通る「専用レーン」と「優先レーン」が設けられることになっています。
街で桜色の実線・破線を確認したら配達するルートの変更などが必要になる可能性もあります。規定のルートから大幅に遠回りして配達をしなければならない可能性がありますので、サポートに連絡をして配達をするルートの変更を行うのが良いかもしれません。
オリパラ関係車両は、ピンク色のステッカーで識別することができますので、そちらも併せて確認しておくことをお勧めします。